大ヒットミステリー『謎解きはディナーのあとで』に続編が登場!
- わたしの趣味に合っているかな?
- 興味があるけど買って後悔しないかな?
- 読み始める前に少し詳細を知りたい。
あなたのそんな疑問に答えるため、月に10冊以上小説を読む私が『謎解きはディナーのあとで2』の書評をまとめてみました。

ネタバレしない範囲でまとめているので安心してください。
この本を一言で表すと、
キャラの濃さがパワーアップ!クスっと笑える要素がいっぱいのミステリー小説。
読んでみようかな…なんて悩んでいる人はぜひご参考に!
要するにどんなお話?

前章で見せたテンポの良さは健在!
犯人やトリック以外にも楽しめる要素がたくさん詰まっているから、1周目が終わってすぐに2周目を読みたくなる!

読書を趣味にしたい人への入門編としても最適ですよ!
あらすじ(ネタバレなし)

公式ウェブサイトより
名門財閥の一人娘・宝生麗子の職業は警視庁の警察官。
今日も麗子は正体を隠したまま、自信過剰で金持ち御曹司な風祭警部とペアを組み難事件に挑む。
そんな麗子の傍に控えるのは、野球選手か探偵になる夢を諦めて宝生家の執事になったという謎の男・影山。
”失礼ながら、お嬢様は相変わらずアホでいらっしゃいますね。”
今日も影山が主人に暴言を吐くたび、容疑者の鉄壁のアリバイは崩れ、密室殺人のトリックは解け、被害者のあいまいな証言は霧が晴れるように繋がる。
いったいこの執事は何者…?
名(迷?)刑事と名執事のコミカルな”掛け合い”がパワーアップして登場です。
厳選3ポイント!『謎解きはディナーのあとで2』はここがいい!

ここからは、私(とろすけ)が『謎解きはディナーのあとで2』を読んで感じたこの本はここがいい!ポイントを「3選」紹介していきます!
①ムダのない筋肉質なミステリー
前作につづき、ストーリーの構成がシンプルで読者を惑わせないのが本作のポイント。
事件が起きて、風祭警部と麗子の「あぁでもない、こうでもない」があって、影山がスパっと解決!
いい意味でテンポが速いので、ミステリーにありがちなドロドロした人間関係も、追い詰められた犯人が涙ながらに手錠をかけられるシーンもありません。
よく言えば「あっさり」
重くないので読み進めやすい一冊です。
②前作より際立つ登場人物たちのキャラクターが愉快!
執事・影山の神出鬼没というより”予測不能さ”は前作よりパワーアップ!
「この人いったい何者なの?」なんて驚きつつも、どこか笑える予測不能度合いです。
一方で風祭警部の行動や言動はなんだかすぐ予測できてしまう(「やりそう」と思ったことを本当にやってしまう!笑)

麗子を中心にまったく異なる2人キャラクターを対比するのも面白いですよ。
③前作以上に!当たりそう、でも当たらないトリック
第1巻と同じく影山が指摘するポイントはどれも「言われてみればそうかも!」「なぜ気づかなかったんだ!」と自分にツッコミたくなる内容ばかり。
ぜひページをめくる手をいったん止めて、「真相を早く知りたい」気持ちをぐっとこらえながら、今度こそ影山より先に犯人を当ててやるぞ!と推理ながら読んでみてください。
とろすけの好きなシーンはここ(ネタバレあり)

第4話「聖なる夜に密室はいかが」より。
雪の上に足跡を残さずに密室殺人を完成させた犯人。そのトリックがどうしてもわからずにクリスマスイブの商店街をうろつく麗子。
華やかなイルミネーションと対照的なモヤモヤを抱えた麗子が偶然出会ってしまった相手に爆笑です。
そのあとの「サンタがサボる」シュールなシーンも傑作ですよ。
読後評:とろすけの感想
ミステリーをライトに読みたい人にピッタリの『謎解きはディナーのあとで』シリーズ。
同じミステリーでも、東野圭吾さんとか宮部みゆきさんのような「長編モノ」とは別のジャンルと考えた方が良いですね。
ゆっくりページを割いて、事件に至るまでのドロドロとした人間関係を描いたり、散りばめられた伏線を徐々に回収したりするような”没入系ミステリー”が好きな人にとっては、本作はあっさりしすぎているかも…。
明解で分かりやすいキャラクターと、そこそこ定まったパターンで進んでいく展開が、読者にとっては安心して読める作品といえますね!
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